COLUMN弁護士コラム

2012.05.28

マンションの管理について

現在、某管理組合にオブザーバーとして関与しています。
主たる問題点は、自主管理であることからくる特定の人間の負担の増加、
及びマンション管理のノウハウの欠如にあるように思われます。
一つにはマンション管理が区分所有者の多数決によってなされるという認識の欠如、
管理の基本が管理組合総会にあり、普段は理事会がその決定機関であり、
理事長がその決定に基づいて具体的にマンション管理を行うという認識すらも欠如している点に
問題があります。
マンション管理の問題点は、区分所有者の大半がマンション管理に無関心であること、
及び一つの建物の中に多くの区分所有者が存在して、
その区分所有者がそれぞれ個性を有していることだと考えています。
単純に特定の人間を排除するだけではマンション管理はできませんが、
かといって特定の人間の横暴を許していたのでは、マンション管理をなすことはできません。
マンション管理には日常の管理と長期的な修繕計画が大きく分けると存在するように思います。
例えば、未収管理費の取り立てから共用部分の清掃、隣の人間による騒音などの日常の問題から
最終的にはマンションの建て替えをも展望した修繕計画などの対処の問題があります。
管理会社を導入していれば、ある程度の方針は立てて貰えますが、
この場合にも管理費の増額を余儀なくされるという問題があり、
必ずしも区分所有者の同意を得られるとは限りません。
マンションが複数の区分所有者の集合体であることからの個人の権利の制限と個人の尊重の
兼ね合いが常に存在します。
ともすると、個人的な感情に流された議論になることが多いので、
マンションの管理に疑問のある管理組合は相談なさってみたらいかがでしょうか。

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